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有識者対談・インタビュー

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Web3への移行が本格化する世界において、より良い社会の実現に向けてチャレンジしているキーマンや有識者の方々とデジタル技術が未来社会について自由に語り合う対談コンテンツ。ディーカ… もっと読む
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記事一覧

ブロックチェーンは「思想」 分散化と透明性がつくる社会のミライ

こんにちは。 「デジタル決済の未来をツクル」ディーカレットDCPのハナエです。   今回のクロストークのお相手は、社会活動家の武井浩三さんです。 2007年に不動産テック企業「ダイヤモンドメディア」を創業し、不動産業界のデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進されました。   そんな武井さんはホラクラシー経営、ティール組織とも例えられる「自然経営(じねんけいえい)」という独自の経営スタイルを確立しました。   DXを推進する最先端デジタル技術であるブロックチェーンと自然

通信と金融のシナジー “バリアフリー”でデジタル決済の未来をつくる

こんにちは。「デジタル決済の未来をツクル」ディーカレットDCPのハナエです。   皆さんは、普段のちょっとしたお買い物をどんなふうに決済していますか? 現金だけでなく、交通系電子マネー決済やスマホ決済など、キャッシュレス決済が便利になってきたと感じますよね。   キャッシュレス決済も戦国時代の様相になってきた流れのなかで、通信キャリア「au」でおなじみのKDDIグループは2019年に「auフィナンシャルホールディングス」を立ち上げ、金融事業を本格的にスタートさせました。  

「65年前のアメリカ」に学ぶ、デジタル通貨を普及させるヒント

前回に引き続き、auフィナンシャルホールディングス代表取締役社長の勝木朋彦さんとお話ししていきます。 テーマは「新しい決済システムの普及には何が必要か?」 ものごとには何でも「始まり」がありますが、皆さんはクレジットカードの始まりを知っていますか? 私たちが当たり前のように使っているクレジットカードの歴史を紐解くと、デジタル通貨が普及する未来が見えてくるかも! 勝木社長が教えてくれた、クレジットカードのオリジン時田一広(以下、時田):勝木さんからみて「デジタル通貨が有効

デジタル通貨が経済合理性と社会的価値を結ぶ?資本主義の次に来る世界とは

こんにちは。「デジタル決済の未来をツクル」ディーカレットDCPのハナエです。 雨が多い季節、いかがお過ごしでしょうか。 今日はそんな曇り空に一筋の光明を見いだせるような、未来のお話です。 皆さんは、資本主義の先に来る世界がどんなものか、想像したことはありますか? 「社会の価値が、経済合理性に追いつかないところまで行き着きつつある」と話すのは、アクセンチュア株式会社で金融機関向けのコンサルティングに携わる武藤惣一郎さんです。そして、この課題を解決できる可能性を秘めたものこ

本当のデジタル化とは?デジタル通貨がもたらす大変革

長年にわたり金融機関向けのコンサルティングに携わってきた、アクセンチュア株式会社の武藤惣一郎さん。   社会の価値が経済合理性と整合性が取れなくなりつつある現代社会に、デジタル通貨がどう役立つか。前回は、そんなお話を伺いました。   さて今回は、「真のデジタル化」とは何なのかというお話です。「デジタル」と聞いて想像するものは人それぞれかもしれませんが、デジタルの本質を武藤さんに伺いながら考えてみたいと思います。 デジタルは「黒子」。主役はそれを使用する「人」時田一広(以下、

デジタル通貨がナッジさせるP2Pの社会貢献と結び付き

日本で、なかなかデジタル化が浸透しないのはなぜか。前回は、アクセンチュア株式会社の武藤惣一郎さんにその理由と打開策を伺いました。   「デジタルはあくまでも『黒子』で主役はそれを使用する『人』である」と言う武藤さんと、デジタル通貨がつくる“人やコミュニティのちょっと良い未来”について今回は展望していきます。   貢献を可視化し、地方の活性化を促すには?ハナエ:前回、ノマドワーカーのお話がありましたが、コロナ禍でリモートワークが一般化し、地方移住する人も増えましたね。   武

Web3とは?ブロックチェーンが切りひらく次世代のインターネット

こんにちは。「デジタル決済の未来をツクル」ディーカレットDCPのハナエです。 最近、ニュースやネットで「Web3」という言葉を見かけることが多くなったのではないでしょうか。このブログでも先日「Web3の仕組みを優しくお伝えします。」という解説記事を配信したところです。 そこで今回は、長年にわたりインターネットや先進技術に関わる研究をされている株式会社野村総合研究所の城田真琴さんにWeb3を解説いただきながら、Web3によりどんな世界が実現できるかを教えてもらいました。

Web3の普及タイミングはいつ?ユースケースと世の中の動きから探る

株式会社野村総合研究所でプリンシパル・アナリストとして、Web3やブロックチェーンなどの先端技術を研究する城田真琴さん。 そんな城田さんは、すでに実社会への普及が進んでいるとある画期的なWeb3サービスに期待していると話します。 また、いずれは現預金や不動産がトークンに変化し、日々の生活がより便利になる未来も見据えているとのこと。ディーカレットDCPプロダクト開発責任者の時田一広とともに、Web3のユースケースや今後の展望について探っていきます。 世界初の分散型人材ネッ

ChatGPTがWeb3と接続することで広がる可能性

前回の記事では、Web3の画期的なユースケースを中心に、人々の生活にWeb3が根付いていく過程について株式会社野村総合研究所の城田真琴さんに語っていただきました。 城田さんは先端技術がご専門なので、Web3やブロックチェーンだけではなくAIについても黎明期から研究されているとのこと。そこで今回は、今話題のAIチャットサービス「ChatGPT」のポテンシャルや、Web3と接続する可能性と起こり得る変化について詳しく伺っていきます。 ChatGPTとWeb3がかけ合わさること

真の金融改革にはA2A決済とブロックチェーンが不可欠

こんにちは。 「デジタル決済の未来をツクル」ディーカレットDCPのハナエです。 「銀行が消える」とも言われたフィンテック第一波。 金融業界がガラっと変わると囁かれましたが、抜本的改革は行われませんでした。 「真の金融改革のカギを握るのは、ブロックチェーンに基づいたA2A(Account to Account)決済」と話すのは、デロイト トーマツ コンサルティング合同会社(DTC)執行役員の赤星弘樹さんです。 長いことフィンテック業界に携わり、ブロックチェーンの黎明期から

ブロックチェーンのポテンシャルを最大化する有望成長領域とは?

ブロックチェーンの黎明期から動向をウォッチし、高いポテンシャルに対して先駆的な取り組みをしてきたデロイト トーマツ コンサルティング合同会社(DTC)執行役員の赤星弘樹さん。   当初、企業の反応は芳しくなかったが、ここ数年で「今後、デジタル通貨のようなデジタルアセットがメジャーになっていく可能性がある」と認識が急激に変化してきているということでした。   でもいったい、どのような分野でそのポテンシャルを最大化させることができるのでしょうか? 具体的なユースケースなどとともに

社会を半歩先に進める決済インフラの可能性

システムインフラとして、さまざまな業種業態をかけ合わせられるのが大きな強みであるブロックチェーン。   そんななか、デロイト トーマツ コンサルティング合同会社 執行役員の赤星弘樹さんは、社会アジェンダ(課題)の解決にもブロックチェーンやデジタル通貨が大きく貢献できるポテンシャルがあると言います。   実際に赤星さんが携わってきたユースケースを伺いながら、「社会アジェンダ×ブロックチェーン」とデジタル通貨の可能性を展望していきます。 日本文化経済の発展に寄与するNFTハナエ

環境先進都市ポートランドの立役者に学ぶ、サステナブルな社会とテクノロジーの最適な関係

「全米でいちばん住みたい街」といわれる環境先進都市・ポートランド。 循環型社会に向けた取り組みを早くから実践してきた、 “サステナブルシティ”のパイオニアのような街です。 そんな最先端の街ポートランドで活躍した一人の日本人がいます。 ポートランド市開発局(PDC)で都市計画の一翼を担っていた山崎満広さん。  今回は、そんな山崎さんから「サステナブルな社会に必要なこと」をたくさん学んでいきたいと思います!   「テクノロジーだけではサステナブルは実現しない」と山崎さんは言

データドリブンが戦略的に変える、より良い都市や未来への投資

“サステナブルシティ”と名高いポートランド。ヒッピー文化が未だに根強く、クラフトマン気質で手仕事を大事にしている人が多いため「テック音痴」が多いとのこと。  「テクノロジーはあくまで道具で、物事の目的や根幹ではない」と語るのはポートランド市開発局(PDC)でサステナブル都市の最前線に関わっていた山崎満広さん。 しかし、都市開発にはデータ活用をむしろ積極的に取り入れてきたそうです。日本に本格帰国してアメリカと日本の制度・文化的な違いを経験した山崎さんに、アメリカの都市開発の