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【note記事まとめ】スマートコントラクト

ブロックチェーンを活用した技術に「スマートコントラクト」があります。
以前、解説記事でもお伝えしたように、仲介者を介さずに自動で取引が実行される仕組みで、人類史における農業、産業、情報革命に匹敵するとも言われます。

分かりやすくスマートコントラクトを解説します ▷ https://note.decurret-dcp.com/n/n6e98b2c5af93

今回は、noteに発信されている特徴的なスマートコントラクトの記事をまとめてみました。基礎的なことから実際の社会で実装されている例など、別の角度からスマートコントラクトについて学びを深めてください。

スマートコントラクトとは?

まず初めに、マンガで未来を想像するメディア/if -イフ-さんが漫画を用いて優しくスマートコントラクトを解説している記事のご紹介です。「スマートコントラクト」の企画立案に悩んでいる現代人の絵夢が、戦国時代の武将・信長に企画内容を説明するという面白い設定です。最後に信長から現代人の私たちの心に刺さる一言も!?

学者によっては、スマートコントラクトは「AI以上にこれからの世界に影響を与える技術」と言われています。その理由の一つに、「特定の条件が満たされたら特定のことが自動的に行われるように」なることで、ビットコインにはなかった0→1を生み出し、より社会に汎用的に応用される可能性を秘めていることが挙げられます。

そんなスマートコントラクトの概要と特徴について、EdifyのプログラムでWeb3未来のエキスパートになろうさんが解説しています。

HashKey DXさんの記事では、スマートコントラクトのワークフローや実際にどう機能するのか?といったより具体的な部分について、事例を基に分かりやすく示してくれています。

スマートコントラクトの仕組みや技術

「Fintech革命」と題してブロックチェーンやスマートコントラクトに関する技術や仕組みについてシリーズで詳しくお伝えしているのが、以前の記事でもご紹介したATさんです。

イーサリアムとスマートコントラクトシリーズの技術解説は計3本(vol2〜vol4)と読み応えはありますが、構造的な大枠を捉えることができるでしょう。

スマートコントラクトはプログラムを自動執行できる仕組みであるため、よく自動販売機に例えられます。しかし、自動販売機はスマートコントラクトを使わずとも既に成立しているため、この例が分かりにくいと指摘する声もあります。

実際にイーサリアムの考案者であるヴィタリック・ブテリン(Vitalik Buterin)氏自身が、「スマートコントラクト」という呼称を使用したことを後悔しており、「persistent scripts(永続性のあるスクリプト言語)」とすべきだったと発言しています。これは、「永続性と検証性」がスマートコントラクトの自動執行のコアコンピタンスであるためです。

こういったスマートコントラクトの「永続性と検証性」を備えたうまい仕組みをスマートコントラクトで描ければ、未来永劫、世の中に価値を提供し続けられると述べるのはSingularity Societyさんです。記事ではスマートコントラクトで生成し、未来永劫動くことが保証されているNFT画像を紹介しています。

スマートコントラクトの活用例

では、実際にスマートコントラクトはどう活用されていくのでしょうか?スマートコントラクトと親和性が高いとされるエスクロー決済への活用例を示しているのがyamapyさんです。

エスクロー決済とは、仲介業者を入れて3者間で決済する方法です。それをスマートコントラクトに置き換えるとどのような取引になるのかについて記事では詳しく説明しています。

エスクロー決済がよく使われている業界として不動産業界があります。すでに不動産取引のマーケットプレイスは存在しており、その一つである「Imbrex」の例を出して説明しているのが、以前の記事でもご紹介させていただいたAI Institute 所長の森正弥さんです。

森さんは他にも、デザインワーク制作の発注者と受注者をマッチングするクラウドソーシングや資金調達の一環で行うクラウドファンディング、車や物が壊れた際の保険金の支払いといったケースも活用例として挙げています。

果たして中央集権的に管理する人がいなかったら本当に成立するのか?という疑問に対し、その「信頼の拠りどころ」を担うのがブロックチェーンやスマートコントラクトであり、課題はあるものの、社会経済を支えていく新しいインフラとなる可能性があると示唆します。

「How Smart Contracts Might Change The Way We Live」という英文を、Seiya Kitazumeさんが訳した「スマートコントラクトが我々の生活をどのように変えるのか」の記事がこちらになります。

例えばこれまでの生活では、住所変更といった行政手続きで毎回待たされたり、医療機関同士で健康情報が共有されていないがゆえに診療をイチからやり直したりといった弊害が起きていました。記事ではこういった現行の課題をスマートコントラクトが大きく改善していくとしており、それは「起こるかどうか」ではなく、「いつ」起こるかという段階に来ていると述べています。

もう一つ、エンターテインメント業界の例をご紹介します。以前の記事でも取り上げた緒方文俊さんは、「明日のゲームでどっちが勝つか?」のような「未来予想ゲーム/コンテンツ」にスマートコントラクトを活用した例を紹介しています。

この分野でよく課題として挙がるのが、「Aチームが勝った」「雨が降った」などの現実世界のオフチェーンの情報を、コントラクトを管理しているインターネット上のオンチェーンの世界にどう接続させるかです。そこで緒方さんは、「オラクルネットワーク」といったブロックチェーンの中と外の世界をつなぐテクノロジーの動向についてさらに考察を深めています。

スマートコントラクトの技術基盤であるブロックチェーンを中心に、11エリアの活用事例を端的にまとめたywzxさんの記事もあわせてご紹介します。

スマートコントラクトと法整備

スマートコントラクトは「契約」であるため、実世界において法的拘束力がどこまであるかといった議論や法整備が課題として挙げられています。そこで最後は、スマートコントラクトと切り離せない、法律との関わりについてお伝えします。

世界的にスマートコントラクトが公的に認められた例が少ないなか、米バーモント州サウスバーリントン市では初めてブロックチェーン技術を活用した不動産取引を完了させました。

スマートコントラクトを活用した契約のメリットやデメリット、法的課題について橘 大地さんが議論を展開しています。

スマートコントラクトの基盤技術であるブロックチェーンについて知りたい方は、前回の「note記事まとめ」もあわせてご覧ください ▷【note記事まとめ】ブロックチェーン