マガジンのカバー画像

ハナエと探るデジタル通貨

14
そもそも「デジタル通貨」とは?キャッシュレスや暗号通貨とは何が違うの?といった基礎的な部分から未来社会にどういった波及効果があるのかなど、ハナエがナビゲーターを務めながら、初心者… もっと読む
運営しているクリエイター

#中央銀行デジタル通貨

【DE BEYOND記事まとめ】デジタル通貨入門編

こんにちは。 夏バテ対策で、毎日アイスとヤクルト1000を飲んでいるハナエです!🍨 現在は35度を超える猛暑日が続いておりますので、水分補給をこまめに行うなど、熱中症にはくれぐれもお気をつけください! 「DE BEYOND」を読んでくださっている皆さま、いつも本当にありがとうございます。読者の皆さまがどんどん増えていることを大変嬉しく思っております。 皆さまからのご愛読と応援のおかげで、立ち上げてから現時点で57本の記事を掲載することができ、コンテンツの充実が進んでおりま

2022年度版 デジタル通貨の世界的潮流

ハナエ:山岡さん、こんにちは。日銀の頃から最先端の決済インフラを見てこられた山岡さんに、デジタル通貨に関して本日はいろいろと伺っていきたいと思います。 山岡浩巳(以下、山岡):はい、宜しくお願いします。 デジタル通貨が生まれた背景ハナエ:そもそもなぜ、デジタル通貨が必要なのでしょうか? 山岡:これまでの通貨インフラは、現金に代表される紙の技術に基づいていました。しかし、ブロックチェーンや分散型台帳といった新しい分散型のデジタル技術が登場するなか、紙の技術に基づいてい

中央銀行・民間銀行デジタル通貨は共存できる?

CBDCと民間銀行デジタル通貨の違いハナエ:中央銀行デジタル通貨(CBDC)と民間銀行デジタル通貨の大きな違いは何でしょうか? 山岡浩巳(以下、山岡):一番大きな違いは中央銀行が直接債務者になるか、そうではないかということです。一方、安全性の面ではあまり大きく変わらないと言えます。 ハナエ:どういうことでしょうか? 山岡:例えば、中央銀行の通貨というのはいわゆる信用リスクがありません。信用リスクとは、倒産などで債務不履行(デフォルト)に陥り、お金が回収できずに損失を

デジタル通貨界の“ファーストペンギン”になるには!?

データガバナンスとセキュリティハナエ:デジタル情報は便利である反面、情報が盗まれる危険性と隣り合わせの関係だと思いますが、セキュリティはどのように担保される想定ですか? 山岡浩巳(以下、山岡):これは非常に難しい問題で、特に中央銀行デジタル通貨(CBDC)においてはデリケートです。もしCBDCが国民全員が決済に利用する「一般利用型」で発行された場合、日々の細かい消費行動が全て中央銀行に集約される可能性があります。 そこまで中央銀行が介入していいのかという問題と、民間で活