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ハナエと探るデジタル通貨

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そもそも「デジタル通貨」とは?キャッシュレスや暗号通貨とは何が違うの?といった基礎的な部分から未来社会にどういった波及効果があるのかなど、ハナエがナビゲーターを務めながら、初心者… もっと読む
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2022年12月の記事一覧

「お金のデジタル化」とは何か?

ハナエ:時田さん、こんにちは。デジタル通貨について日々、学んではいるものの、まだ難しい部分がありまして…今回はいろいろ質問させてください! 時田一広(以下、時田):ハナエさん、全くそんな感じに見えなかったけどね。では、何から話しましょうか? デジタル通貨とキャッシュレスの違いハナエ:そうですね、それでは改めて「デジタル通貨」について基本から教えてください。正直、クレジットカードやキャッシュレス決済*1(以下、キャッシュレス)と何が違うんですか? 時田:確かに分かりにくい

意外とアナログなキャッシュレス決済の仕組み

ハナエ:前回のお話でネットバンキングやキャッシュレスは、本格的なデジタル化という面では一歩及ばない…とのお話でしたが? 時田一広(以下、時田):そうなのです。今回は、代表的なクレジットカードの仕組みから説明していきますね。 キャッシュレスの仕組み - クレジットカード編 -時田:例えば、Aさんが薬局で1,000円の薬をクレジットカードで購入したとします。しかし、Aさんが薬局に直接支払っているわけではありませんね。 時田:つまりクレジットカード会社は、加盟店に対しての送金

デジタル通貨で私たちの生活の何が便利になる?

ハナエ:同じ“デジタルマネー”でも、裏の仕組みはデジタル化されていなかったわけですね。でもデジタル通貨で、私たちの生活の何が具体的に変わるのですか? 時田一広(以下、時田):では実際の生活の変化について、分かりやすい例でお伝えしていきますね。 20万円の給料が振り込まれました - これまで -時田:給料日に20万円支払われたとします。ハナエさんなら、まず何をしますか? ハナエ:毎月の引き落とし口座が複数あるのでそれぞれの口座にお金を移します。それから生活費などを抜いて、

Web2.0からWeb3というデジタル世界への移行

さまざまな「価値」のデジタル化が進むハナエ:デジタル通貨で私たちの社会はどう変わりますか? 時田:端的に言うと、本格的にデジタル化が進みます。インターネット上でお金を動かそうとした時に、その相対となる商品もデジタル化していた方が良いからです。 ハナエ:デジタル化しているとなぜ良いのでしょうか? 時田:ハナエさんは、なぜお金を使いますか? ハナエ:生活に必要だったり、便利になったり、豊かになると思うからですかね? 時田:つまり、お金と交換する“価値”があるから、対価と

世界のデジタル通貨事情、日本のポテンシャルと課題

「暗号資産」「CBDC」では周回遅れハナエ:世界から見て、日本のデジタル化やデジタル通貨はどのぐらい進んでいるのですか? 時田:まず、「暗号資産」の分野では日本は遅れています。なぜなら、2018年に暗号資産の取引所であるコインチェックがハッキングされ、580億円相当の暗号資産が盗まれました。その結果、いろいろな制度上の規制が強化され、すっかり勢いを失いました。 ハナエ:私の周りでも、あのタイミングでいったん手を引いた人は多かったです。 時田:それに対して、法定通貨をデジ

未来のお金をつくる、ディーカレットDCPのプロダクト理念

ディーカレットDCPのゴールとビジョンハナエ:Web3へと移行するなか、ディーカレットDCPが創造している未来を教えていただけますか? 時田:Web3へとデジタル化が進むのはもはや誰も止めることができないことです。そのなかで、ディーカレットDCPとしては次のゴールとビジョンを掲げています。 つまり、誰でも、どの世代でも使えるデジタル通貨のプラットフォームを構築することです。 時田一広が「デジタル通貨」に出会うまで 時田:私がデジタル通貨をつくらなければと思ったのは、これ