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デジタル決済の未来をツクル人

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「デジタル通貨」という世界的にもほとんど前例のないプロジェクトに取り組むディーカレットDCPのプロダクト開発チーム。新たな社会インフラをつくるパイオニアでもある彼らが日々どういっ… もっと読む
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2023年1月の記事一覧

デジタル通貨は決済革命?

——鍋本さん、こんにちは。今日は鍋本さんのプロジェクトやお考えを通して、デジタル通貨の理解を深めていきたいと思います。 鍋本真吾(以下、鍋本):はい、宜しくお願いします! デジタル通貨は、暗号資産とは似て非なるもの——ちなみに鍋本さんは入社してまだ5カ月弱とのことですが、以前からデジタル通貨のことはご存知でしたか? 鍋本:前職もIT企業だったので、技術基盤であるブロックチェーンの基礎概念は分かってはいたものの、デジタル通貨は知りませんでした。なので最初は、暗号資産との違

公正な自動決済システムとは?

——前回のお話で、日本における契約や決済の課題がだいぶ見えてきました。それを踏まえて「決済サービス」をどうつくり上げているのか?今回はそのあたりからお聞きしていきたいです。 鍋本真吾(以下、鍋本):はい、分かりました。 実は多様なブロックチェーンの種類——「決済サービス」の特徴は何でしょうか? 鍋本:エンタープライズブロックチェーン*1 で自動決済が行える点です。 ——普通のブロックチェーンとは何が違うのですか? 鍋本:データを閲覧できるユーザーを制限できるため、B

デジタル通貨の機能的価値とは?

多様な才能が創るプラットフォームサービスデザイン——こんにちは。本日は宜しくお願いします。まずはお二人の業務について教えてください。 鳥井晋吾(以下、鳥井):私はデザイナーとしてプラットフォームサービス全体のUI/UX(ユーザー体験やデザイン)設計を担当しています。いかに“シームレスでナラティブな体験”を提供できるプロダクトをつくれるかが私のミッションです。 そのためには、表面的なデザインばかり考えるのではなく、本質的に何を提供するプロダクトなのか理解しなくてはいけません

“プログラマブルマネー”がもたらす新たな体験価値

クーポンをリサイクル!? プログラマビリティが生む新たな価値——前回、デジタル通貨の核心は“プログラマブルマネー”であるというお話でしたが、いったい何が画期的なのでしょうか? 藤井陽大(以下、藤井):例えば、ブロックチェーンでもクーポンやポイントを表現することができますが、従来の機能だけでなく新たな価値をもたらすことができます。 鳥井晋吾(以下、鳥井):これまで紙のクーポンは期限を決めて使用を促していましたが、デジタルクーポンにすることで“徐々に金額を減らしていく”といっ