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有識者対談・インタビュー

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Web3への移行が本格化する世界において、より良い社会の実現に向けてチャレンジしているキーマンや有識者の方々とデジタル技術が未来社会について自由に語り合う対談コンテンツ。ディーカ… もっと読む
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#お金について考える

【デジタル通貨を哲学する Vol.3】デジタル取引は現代の物々交換。見えるからこそ考えるということ

朱喜哲(チュ・ヒチョル)さんをお招きし、哲学の観点からデジタル通貨を紐解く本シリーズ。第3回目のテーマは「デジタルな物々交換」です。 朱さんは、デジタル通貨による取引は原始的な物々交換に近いものだと考えています。そこにはどういった背景があるのでしょうか? 前回までの記事 ▷ 【デジタル通貨を哲学する Vol.1】思想史から見るお金と信用。そしてELSI 【デジタル通貨を哲学する Vol2】テクノロジーと公平性。ブロックチェーンがもたらす「安心社会」 月払いは非効率?その

【デジタル通貨を哲学する Vol2】テクノロジーと公平性。ブロックチェーンがもたらす「安心社会」

こんにちは。「デジタル決済の未来をツクル」ディーカレットDCPのハナエです。 デジタル通貨やデジタル社会を哲学の視点から紐解く本シリーズ。前回は哲学や思想の観点から見たお金や信用とは何なのか。朱喜哲(チュ・ヒチョル)さんの研究テーマであるELSI(エルシー:Ethical, Legal and Social Issues=倫理的・法的・社会的課題)とあわせて伺いました。 それに続く今回のテーマは、「ユニバーサルでフェアな取引」です。 前回までの記事 ▷【デジタル通貨を哲

【デジタル通貨を哲学する Vol.1】思想史から見るお金と信用。そしてELSI

こんにちは。「デジタル決済の未来をツクル」ディーカレットDCPのハナエです。 今回のクロストークのお相手は、朱喜哲(チュ・ヒチョル)さん。広告会社でデータビジネスの倫理的課題の研究や社会実装の推進に携わる朱さんは、哲学者としての顔も持ち、大阪大学の招聘教員として英米哲学、行動データのELSI(エルシー:Ethical, Legal and Social Issues=倫理的・法的・社会的課題)の研究にも取り組まれています。 哲学の観点から見た「お金」とは何なのか?デジタル

ブロックチェーンは「思想」 分散化と透明性がつくる社会のミライ

こんにちは。 「デジタル決済の未来をツクル」ディーカレットDCPのハナエです。 今回のクロストークのお相手は、社会活動家の武井浩三さんです。 2007年に不動産テック企業「ダイヤモンドメディア」を創業し、不動産業界のデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進されました。 そんな武井さんはホラクラシー経営、ティール組織とも例えられる「自然経営(じねんけいえい)」という独自の経営スタイルを確立しました。 DXを推進する最先端デジタル技術であるブロックチェーンと自然

お金の本質は「分かち合い」と「助け合い」 新しいお金を幸せのツールにするために

前回に引き続き、社会活動家の武井浩三さんとお話ししていきます。 今回のテーマは「お金の本質」。 そもそも「お金」って何なんだ? 知っているようで知らないお金の原理。 武井さんは現在、非営利株式会社eumo(ユーモ)のボードメンバーとしてコミュニティ通貨のプラットフォームを運営されています。 そんな武井さんとお金の本質と課題を学び、お金のミライを考えます! 前回までの記事 ▷ ブロックチェーンは「思想」 分散化と透明性がつくる社会のミライ いわゆる「お金」とブロックチ

新しいライフスタイルの実現に向けて、デジタル通貨ができること

こんにちは、ディーカレットDCPのハナエです。 今回も、デジタル技術を駆使した「日本の新しいローカルコミュニティ」をデザインするネクストコモンズラボの林篤志さんにお話を伺っていきます。 前回はブロックチェーンが変えていく価値観・お金の流れ・コミュニティ運営のあり方を分かりやすく解説してもらいました。 今回はさらに、デジタル通貨が可能にする「共助」や新しい暮らしのあり方についてお話を伺っていきます。 デジタル通貨が真価を発揮するためには—— 林さんの鋭いご指摘に、時田さん